shinya

ふと思ったことをまとめていきます。

第5回 マイノリティへの配慮は必要か

まえがき

この記事は最近なにかと話題の「マイノリティ*1への配慮」が必要かどうかについて、あえて否定的に考えるものです。

どうも、この話題に関して否定的な意見を言うのはタブーとされているような気がするので、こういう考え方もあるのだと思っていただけるとありがたいです。

一応警告しておくと、この記事はマイノリティを否定したり批判するつもりは一切ありませんが、その手の話題に敏感な方は記事を読まないほうが良いかもしれません。

 

 

それでは早速本題に入ります。

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「マイノリティへの配慮」がなぜ必要なのかというと、差別を無くしたり、マイノリティの人権を守ったりするためだと思われる。

勿論他の考えもあると思うが、今回は仮にそうだと仮定して考えていく。

すると、早速こんな問題が出る。

「マイノリティへの配慮ができない人」については配慮しなくても良いのか?

例えばLGBTを例にして考えてみよう

LGBTとは男か女かの2つに当てはまらない性別を持つ人の事だ。ここでいう性別とは生物的な意味ではなく、意識的なものを指す。

そして、今までは「男はこうあるべき」「女はこうあるべき」という考え方があったが、LGBTが他者から「こうあるべきだ」とされずに自分らしく生きられる為に性別に関するバイアスや差別を無くすべきだという考え方が主流になりつつある。

この思想は確かにLGBTに対する差別が無くなり、LGBTが自信を持って生きていけるようになるかもしれないが、同時に先程の問題がでる。

そう、LGBTに配慮できない人はどうなるのだろうか?LGBTへの差別はなくなるかもしれないが、今度は「LGBTに配慮できない人」が孤立する。「性別に対して固定概念があるのは当たり前。」そんな考え方をする人は差別されても良いのだろうか?

「価値観を変えればいい」

こんな意見が出るかもしれない。しかし、これはとても愚かな意見である。

なぜならこれは、LGBTに対し、「性別は男か女しかないのだと価値観を変えればいい」と言っていることと何が変わるのだろうか?

LGBTという社会的に孤立してしまう少数派を救う為の行動が、またLGBTの代わりの少数派が社会的に孤立するのだ。

誤解されないように言っておくが、私はLGBTを孤立させておくべきだと言っている訳では無い。LGBTを配慮すべきだという意見に反対したい訳でもない。

ただ、今の方法では、また別の少数派が孤立するだけで、何も根本的に解決するわけではないということを言いたいのだ。

では根本的に解決するにはどうするべきか?

それは、民主主義を変えるしかない。民主主義とは多数決が政治を決める思想だ。つまり、民主主義を取れば自然と少数派が孤立する。

民主主義を変えるということは、社会主義や独裁主義になるわけだが、それを国民は望んでいるのだろうか?

私は少なくとも日本は民主主義であるべきだと考える。そして、この問題に対する解決策は「マスメディアや教育機関が中立的になること」であると思う。

根本的に解決しない以上、少数派が不利になるのはどうしようもない。しかし、問題を小さくする方法がある。それは、マスメディアや教育機関等の影響力が大きい者が偏った情報を流さないようにすることである。

そもそもLGBTが孤立してしまった原因は「男はこうあるべき、女はこうあるべき」という固定概念がついてしまったからである。固定概念をつける、つまり価値観を形成させるのは主にメディアと教育機関の仕事だ。それらが「男はこうあるべき、女はこうあるべき」という偏った価値観を植え付けたことで、LGBTは社会的に不利になってしまった。

そして、今のメディアは逆にLGBTを肯定させる方向に偏っているように思える。

LGBTを肯定するのが正義である」

という固定概念がさらにそれを加速させている。

第二回 「正義」とは ~正義感および価値観のワナ~ - shinya

↑この記事でも話している通り、正義感は国民の意思を統一させることができる。しかし、それは同時に偏った思想にとらわれてしまうことにも繋がりやすい。「LGBT肯定派が正義」で「LGBT批判派が時代遅れの悪」という構図にとらわれないためにもメディアや教育機関側は中立的になるべきだし、国民もメディアリテラシーをしっかり持つべきである。 

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あとがき

中立的になるべきだとは言ったものの、現代社会でそれを実行するのは難しいだろう。この記事も、国民がより中立的に考えられるように作った記事だが、マイナーなこの記事を読んで頂けるような人は政治やこの問題に興味がある人だけだろう。ほとんどの人は政治に関して無関心である。そして、それは同時にマスメディアに洗脳されやすいということを指す。国民が政治に興味がないのは個人としては問題ないが、国としては大問題である。かといって国民に強制的に国の事を考えさせても仕方ないから、メディアは国民を洗脳させる。これで民主主義は成り立っているのだろうか?

私はせめて趣味のブログだけでも真の民主主義に向けて情報を発信したい。まあ、それはただの自己満足に過ぎないかもしれないが…

*1:少数派のこと。例えばLGBTなど、少数派であるだけでなく社会的に不利な立場である対象を指すことが多い。